「小論文の書き方」というと、多種多様である。大学等での小論文、消防、民間企業の採用試験の小論文などがある。小論文の書き方としては、正解はない。
しかし、消防昇任試験の書き方、文章構成等には正解がある。理由は簡単である。各消防本部に昭和後期に配布、幹部での情報交換等で定められたであろう、・小論文の採点配分・採点基準・模範となる書き方が、この令和の時代にも脈々と受け継げられているからである。現在まで市販されている消防昇任試験の小論文の書き方についての本は、これに近いものがある。参考になるだろう。
もちろん、この書き方でなくても高得点は狙うことができるが、普段小論文に携わっていない消防幹部が採点することを考えると、模範解答に沿った小論文は確実に高得点を狙うことができる。
まず、小論文を書くにあたり、採点配分、書かなかればいけないことを知る必要がある。
採点配分
1 問題の理解力 10点
「どういうことか」「現状の問題点」「解決策」についてのべているか。
背景や重要性について理解しているか。
2 自分の考えが書いてあるか 20点
「自分はどう考えるか」「どう行動するか」
向上心があるか。組織の一体感を醸成しようとしているか。
3 積極性があるか 5点
4 正しい知識を持っているか 5点
5 小論文の構成 2.5点
6 わかりやすい文章 2.5点
7 句読点、文字量
最も大きいのは、自分の考えを書いてあるかというところだ。事実を並べるのではなく、自分の考えをしっかりと持ち、文章にしなければならない。
文章の構成は、2.5点とあるが、以下の形式で小論文を作成することが必要である。理由は、全国的に出回っている模範解答が以下の形式だからである。
はじめに
(社会情勢・組織の問題点等)である。このような中、○○について私の考えを述べる。
1 〇〇
・・・・・・
2 〇〇
・・・・・・
3 〇〇
・・・・・・
まとめ
以上3点について述べた。私はこれからも自己研鑽を継続し、○○に尽力したい。
当サイトでは800文字を想定しているが、必ず最後の行まで記載することが大切である。